どうも。るーぼです。
先日、あるニュース番組の特集で驚愕する見出しに目がとまりました。
『プラスチックごみによる海洋汚染が深刻化』
プラスチックと限定しているところがあまり見かけないですよね。
プラスチックのごみといったら、ほとんどの市町村で分別されていて、なんらかの別のものにリサイクルされているというのが多くの方の認識だと思います。
私は大学の講義で、リサイクルをする施設が足りてないため、実はプラスチックごみの半分が燃えるゴミと一緒に燃やされ、発電としてのエネルギーに利用されているという話は聞いたことがありました。
でわ、今回の見出しである
『プラスチックごみによる海洋汚染の深刻化』とはどういう意味でしょうか。
※調べてみると、プラスチックごみによる海洋汚染は数年前から話題になっていたみたいです。私が知らなかっただけかもしれません。。。
プラスチックごみの行方
結論からいうと
日本のプラスチックごみがベトナムの海洋を汚染しているそうです。
日本にリサイクル施設が足りていないということもそうですが、日本人は人権費が高い、日本人はこのような汚い仕事をやりながらないという理由から、ベトナムなどの東南アジアにプラスチックごみを輸出し、現地のリサイクル施設でプラスチックごみをリサイクルしているそうです。
一方、ベトナムでは他の職業に比べて給料が10倍~20倍と待遇が良いため、リサイクル業が盛んになったということです。
これだけで済めば、Win-Winにも見えますが、問題はこれらのプラスチックごみが東南アジアの海洋を汚染しているということです。
汚染ごみ
東南アジアの海洋を汚染している要因としては
再利用できない汚いゴミが大量にあり、川や海に流さざるを得ず、汚いごみが川や海に堆積していってしまったということです。
日本が出したごみが日本ではない国の海洋を汚染しているとは、なんとも恥ずかしい話です。
汚染の原因は、正しく分別されなかった汚いプラスチックごみ。つまり、日本人が正しく分別していれば、ベトナムの海洋を汚染することがなかったのです。
本来、不純物が2%以上含まれるプラスチックごみは違法となり、リサイクルができないということです。
しかし、業者によってはそれらの違法ごみを分別せずに産廃業者や海外に輸出するなどしてしまうそうです。
現地の人へのインタビューでは
「以前は水遊びをする子供で溢れていた川も、ここ10年は川に入る人などいない。
プラスチックごみは国内でしっかり分別してからベトナムに輸出してほしいと思います。そのままベトナムに持ってこられるとベトナムはただのゴミ捨て場です。」とコメントしていました。
悲しい現状です。。。
リサイクルの現状
現在、日本では年間およほ903万トンのプラスチックごみが出ています。
そのうち何パーセントがリサイクルされていると思いますか?
外向きには約85%のごみをリサイクルしていると国は公表しています。
しかし、実際はものにリサイクルされているのは約20%で
残りの約65%は燃やして発電することで
エネルギーとしてリサイクルされているということです。
ものにリサイクルされているうち
国内でリサイクルされているのは4割、海外へ輸出が6割だそうです。
まとめると、国内で出たプラスチックごみの
8%しか国内でリサイクルされていないということですね。
そして約100万トンのプラスチックごみが海外に輸出されている計算になります。
このままいくと、海の魚の総重量とプラスチックの重量が同じになる試算もあるそうです。
そのような背景から、先日の大阪サミットでは対策として、新たな海洋プラスチック汚染を2050年までにゼロにすることを目指す『大阪ブルー・オーシャン・ビジョン』を世界と共有したそうです。
参考
https://www.huffingtonpost.jp/entry/g20-ocean-plastic_jp_5d197169e4b082e5536b7
本当に海洋プラスチックごみによる汚染が削減されるかは分からんですが、国として世界規模で問題視しているということを一人の人間としてい今まで知らなかったことに危機感を感じました。
最後に
プラスチックごみを出すのは
消費者である私達一人ひとりであって
根本的にこの問題を無くすためには
一人ひとりがプラスチックごみをしっかり分別すること
であるはずですが
そのためには、このような事実を
一人ひとりが認知すること
が必要になってきます。
現実では非常に厳しいですね...
このような問題は世界に山ほどあるんだなと思うと
もう少しシステム的にやりようがあるのではないかと
思ってしまう無知なサラリーマンでした。
では、また。