どうも。ルーボです。
ブラック・クラウンズマン観てきました。
僕の視点から感想綴っていきます。
予告編とはテイストが少し異なる
この映画を見ようとしたのは、予告編を見て面白そうなコメディだなあと思ったのがきっかけだったんですけど、悪い意味でも、良い意味でも期待を裏切られました。
まず、悪い意味では期待してたよりコメディ要素は薄かったです。笑える箇所はありましたが、コメディ映画としては作っていないだろうなというのが感想です。コメディが見たい気分の時に行ったので(自分の気分で申し訳ないが)、個人的にマイナスポイントではありました。
良い意味での裏切りは、メッセージ性がものすごい強かったことです。後述しますが、最後の5分然り、邦画ではここまで直接的に作り手の主張を折り込むことは稀なので、久々にこーゆーのを観れて刺激を受けました。
本編感想
実話ということもあり、なかなか考えさせられる内容です。
あらすじは
初の黒人警察として採用されたロン(ジョン・デヴィッド・ワシントン)。白人刑事に冷遇されつつも、やる気と熱意にあふれるロンは白人至上主義団体KKKに自ら電話で接触する。自分が黒人であるにもかかわらず、黒人差別発言を繰り返し、潜入捜査のためにKKK入会の面談まで話を進める。しかし、黒人であるロンは面談ができないため、同僚の白人刑事フリップ(アダム・ドライバー)に面談にロンの代役を依頼する。KKKとの対面はフリップ、電話はロン。二人で1人の人物を演じ過激派団体KKKの内部調査を進めるのだが、、、
1970年代という白人と黒人の差別を描くに当たって、この映画は、これまでの映画に対して新しい描き方をしています。
基本的には、序盤は白人を冷徹に、終盤は滑稽に描くという構図は変わらないのですが、割りとどちらにも理があり、どちらにも否があるというフラットな見方で作り込まれています。
黒人差別をする冷酷な白人を描いて、これってよくないよね?っていう映画がほとんどだと思いますが、黒人も黒人でこの考えはどうなの?っという場面もあります。
それを黒人のスパイク・リー監督が手掛けたということに、この映画の意味があるのだと思います。
そして、終始 各々の団体の主張や演説が物語にでてくるんですが「映画によくあるそういう描写を撮っています」という感じではなく、それぞれの過激派団体の主張をどうぞお聞きくださいと言わんばかりに、最初から最後までしっかり演説を聞かせるのです。
これは人によっては退屈に感じるかもしれません。私もコメディを見に来たので最初は正直戸惑いました。しかし、映画にのめり込んでいくにつれて、こーゆーメッセージ性強いの新鮮だなあと感じながら色々考えさせられました。まんまと作り手の術中にはまりました。
普段、ニュースや新聞、ネットで同じような情報や内容を得たとしても、ここまで考えさせることは少ないと思います。そこに、映画ってやっぱり素晴らしいなっと思わされたのでした。
グリーンブックとの比較
映画「グリーンブック」とよく比較されますが
私の主観でメッセージ性を簡単に表しますと
グリーンブック
昔の黒人差別は今より酷かったんよ。でも、その時代にもこんなハートフルな出来事あったんやで。やっぱ友情って素晴らしい。みんな、差別なくそうぜ!
ブラック・クラウンズマン
昔こんなに黒人差別があったんよ。んで、こんなおもろい実話があってん。黒人差別ひどいやろ?今もこんなにひどいことあるんやぞ。こんなんいつになっても無くならん、あの大統領がいるからなおさら。。。
アダム・ドライバーかっこよす
この記事で一番伝えたいのはこれです。
アダムドライバーかかっこいい。。。
内容も面白いんですけど、アダムドライバーがとにかくカッコいいです。私はスターウォーズで初めて彼を見ましたが、スターウォーズでは自分との葛藤を演じており、繊細な役でした。
一方でこの映画では、声がダンディな男らしい先輩刑事役です。ポーカーフェイスでKKKに潜入し任務をこなす様には唸る女性も多いと思います。
カッコいい役がこんなにもハマるとはものすごい発見でした。アダムドライバーが好きな方は見るべき映画です。
最後の5分
物語が完結した後に、5分程度に2017年に起きた実際の事件の映像が流れます。顔を伏せたくなるような映像をドキュメンタリーとして組み込んでいます。そして、トランプ大統領の演説と最後の白黒に塗られたアメリカの国旗。こんなにも政治的なメッセージを最後にぶちこむなんて、さすがアメリカ映像!って感じです。
総評
☆3.8/5.0
アダムドライバーいなかったら☆3.5
コメディ要素が強かったら、☆4.0超えだったと思います。
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☆5.0:文句なし
☆4.0:人に進めたい
☆3.0:まあまあおもしろい
☆2.0:2回目は見ない
☆1.0:時間を返してほしい
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でわ、また。